たっつんの雑記帳

日々思ったことや、感じたことについてつらつらと。

「ブランド」ではなく「人」から買っていたことに気付いた話

こんにちは、ライターのたっつん(@tattun_fw)です。

クリスマスセールということで久しぶりに洋服を買ってきたのですが、ここで改めて実感したことがあります。

それは、洋服を買うとき、ブランドやデザインも大事だけど、誰から買うのかも結構大事なんだなってことです。

大学を卒業して地元に戻ってきてからは主に同じとこで服を買ってたので、なんで自分がそうしていたのか実感しました。

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買いたいものについて店員さんと話すようになった

洋服屋さんでの買い物時に「店員から話しかけられるのが嫌だ」という話をよく耳にします。

僕も最初は嫌で、わざと素っ気なくしたり、「もう少し自分で見てみますね」なんて言ったりして遠ざけていました。

ド素人の自分を気分良くさせて、似合いもしない高い服を買わされるような気がして。

ファッションに興味を持ち始めてからは考え方も少し変わってきました。

話しかけられた人に「こういう感じのを探してるんですけど」と言うと「でしたらこれとかいかがですか」なんて紹介してもらえます。

販売員さんもプロですから、自分のファッションや体形なんかも見ながら似合うものを紹介してくれます。

ファッションについてド素人の自分があれこれ考えたものよりも似合うし、着回しなんかも聞けたりしますよね。

自分の欲しいものをハッキリと意思表示しておけば、あまり余計なものまで進められることもありませんし。

 

地元に帰って6年間、ずっと同じお店で買っていた

大学を卒業して地元に帰ってきたとき、たまたま入ったお店で接客された店員さんがとても丁寧で、好印象でした。

次そのお店に行ったのは半年以上経ってからだったんですが、その店員さんは僕のことを覚えていてくれて、「前はあの色のシャツ買いましたよね」って。

そのことに感動しちゃって、それ以来通うようになったのですが、その人というのが実は結構凄い人だったんです。


その人は実は社内で何度も表彰されるような超優秀な店長さんだった

話し方も分かりやすく、ハキハキしていて、ファッション以外の経済のこととかもよく勉強していて、でも口調は柔らかくて丁寧で。

見た目も高身長イケメンで、プライベートなら絶対別のグループになるんだろうなって感じの人。

でも話題が豊富で、年齢も一緒だったのでとても話しやすく、すぐに打ち解けられました。

イベントのときには毎回手書きの手紙をくれて、僕に似合いそうなのはコレとコレと記しをつけたカタログも同封して。

手紙が到着した頃には電話で

何か気になるものありますか?

あったらサイズ取っておきますんで!

この日程だとゆっくりお話できるんですけどどうですか?

と提案してくれました。そしてお店に行くと、気になると話した商品を持ってきて

これはこういう着方をして欲しい

この前買ったデニムと合わせてください

僕もこれ買ったんですけど、めっちゃ丈夫でいいですよ!

これも一応目玉商品なんですけど、ぶっちゃけ今回は他にオススメしたいものがあるんで買わなくていいかと思います!

この生地は〇〇という編み方で、この国でしか作ってない。

これはイギリスの〇〇ってメーカーとのコラボで…

寒い時期にはこの生地がいいですよ!

etc

なんていう細かいことまで全部丁寧に教えてくれるんですね。

買い物した数日後にはやはり手紙が送られてきて、着心地はいかがですか?と、アフターフォローもバッチリ。

後で知ったのですが、この手紙というのが全部自腹らしく、お客さん全員に出すとかなりの額になっちゃうみたい。

僕はそこそこ買い物してたから出してたのかもですが、嬉しいことですよね。


ただオススメするだけじゃなくて、僕に合わないものまでハッキリと教えてくれるので「あぁ、この人はただ買わせたいだけじゃないんだなぁ」なんて思っちゃいます。

まぁ結果的にそれで買う量も増えてたので、見方によっては「良いお客さん」だったんでしょうが。笑

それでも僕はそこで買ったものには満足してるし、友達にも「最近オシャレになったよね」と褒められることも増えました。

付き合いが長くなると、だんだんその人がどんな人なのか知るようになるのですが、これが実はすごい人でした。

通い始めて3年くらいでそのショップの店長さんになったので、優秀な人なのかなとは思っていたのですが、よくよく聞くと

社内で営業成績トップで表彰

社内で講演会

同期で最速で店長

など、こんな人に接客してもらってたの?と思ってしまうくらいでした。

 

そんなわけで買い物を続けていたら、6年ほどで会員カードのランクが上がって、ゴールド会員とやらになってしまいました。

特別セールのお知らせや、ファミリーセール、一般セール前のセール、記念のときのお土産など、何かと優遇されるようになります。

こんな特別扱いされるような人じゃないんですけど…と恐縮しちゃうくらい。

で、これからもここで買い物したいなぁと思っていた矢先、担当の販売員さんが退職することにしたと。

なんでも、そこだけの給料じゃ今後厳しいとか。

そこまで高級ブランドではないけど、男性なら誰でも知ってるんじゃないかなというくらいのブランドなんですが、そこの店長でもそうなのかぁと。

出世コースだし、本社勤務になれば昇給はするけど、それだとやりたいことがやれないとか。

それじゃあ仕方ないよなぁと、今まで色々良くしてくださったので、ちょとした贈り物をして、お別れしました。


引き継いでくれた人は「買ってくれ」感が強くて引いてしまう

それが去年末の話。

その後しばらくしてまたお店に行くと、以前からいて顔見知りだった人が今度は担当してくれるよう。

まぁ、この人だってプロだし、大丈夫だろ…なんて思ってたんですが、前の人の偉大さを思い知ることになりました。

今度の人も僕に似合うものを一生懸命紹介してくれるのですが、なんだか違う。

買って欲しい感が凄い。

僕が「これが気になってるんですよね」というと「さすがです!これがイチオシなんですよ!」なんて言ってくる。

「たっつんさんはこちらにいらして長いし、わかってらっしゃいますよね」

なんて、ちょっと気持ち悪い褒め言葉を並べられちゃうのです。

僕は相変わらずファッションには疎いし、これを買うならどう着るのが良いのか、色の組み合わせはどうしたらいいのかを聞いてから買いたいんですが、僕にすり寄ってきてとにかく買ってもらいたいっていう風に感じてしまって、逆に買う気が失せるという…

そんなわけで、春先に買い物をしてからは足が遠のいてしまっていました。

セールのときに仕事とかでタイミングが合わなかったのもあるけど。

で、今月になってから送られてきたカタログ見ていい感じのニットがあったので久しぶりに行ってみたのですが、まぁあまり変わらずな感じで。

しかもゴールド会員を維持するには年間でこれくらい買わないといけないみたいなのもクリアしないうちに有効期限が切れてしまっていたので、また元のランクからやり直し。

ファミリーセールには行ってたんですが、そこで買ったものは加算されないとかで、僕が年間で買える額をオーバーしてる感じ。

まぁランクの話と店員さんの話は別のことですが、運悪く合わさっちゃいましたね。

それで「なんだかなぁ」なんて思ってたら、最後に次回のセールの話になって、また案内もらえるんですかね?って聞いたら

「手紙を出せる量も限られてるので~」

みたいなことを言われてしまって「あっ…」となってしまいました。

まぁランク下がっちゃったし、今年はあんまり買い物してないから、優先度下がっちゃうのは仕方ないけど、そんなこと言う必要ないじゃん。

もっと上手にやれよと。

そんなこんなで、ずっと通っててデザインも雰囲気も好きなお店なんですが、少しがっかりしているところです。

どんなに営業が上手でも変なものにお金は出せないので、デザインとかが好きなのは大前提ですが、僕は「あの人」から洋服を買っていたんだなぁと改めて実感しています。

同じレベルくらいのブランドは他にもありますから、洋服買わなきゃってときに、今後そっちに行っちゃう可能性は高まりますよね。

それと、自分の病気のことも理解してもらっていたというのも大きな要因でした。

持病のためにちょっと特殊な治療をしているので、服を脱いだり着たりするのに時間がかかるのと、医療器具を常に携帯しているので、それをいちいち説明せずに済んだので。

そんなことまで話す仲になれる人なんてそうそういないですからね。

でも、年内でその治療も終わる方向なので、今後はそんなことも気にせずに洋服が買えます。

なのでますます他のお店に行く理由もできちゃうわけで。

まぁ自分としてはこれを機に新しいファッションを楽しむくらいの気持ちでいますが、少しだけさみしい気持ちもあったりします。


少し話が大きくなりますが、僕もこれからの人生「お前から買いたい」「君にお願いしたい」と言ってもらえるような人間になりたいなと思います。

 

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