先月、沖縄で開催されたAKB48総選挙で、NMBに所属する須藤凜々花さんが結婚を発表されましたね。
このとこについて僕が思っていることを書いてみます。
最初に言っておくと、僕はAKBのファンではありません。所属している女の子たちはかわいい子もいるなとは思うけど、CD買ったり握手会に行ったりもしたことはありません。
特別好きなわけではないけど、特に嫌いというわけでもない。ネットニュースとかで見て「ああ、また握手会で何かあったのか」くらいな感じです。
でも今回起きたことに関しては非常に嫌悪感を抱いています。
<スポンサードリンク>
恋愛禁止ではないの?
そもそも、AKBが2005年ころにできてからここまで、こんなに多くの男性ファンを獲得するにいたったのは「恋愛禁止」という衝撃的なルールによるところが大きいと思います。
これまでもたくさんのアイドルたちがデビューしては消え、デビューしては消えを繰り返しています。中には当然スキャンダルで消えていく人たちも少なくありませんでした。
そんな中AKB48は「私たちはみなさんを裏切りませんよ」という強烈な売り文句で世の男性たちの支持を得ました。
というのも、多くの男性は女性の「処女性」に惹かれるから。
ここには男性と女性の恋愛観の違いが強く影響するのですが、男性は経験豊富な女性よりも、あまり他の男の影がチラつかない、まだ何者にも染められていない女性=処女性に魅力を感じます。
もちろん全ての男性がそうとは言いませんが、どちらかと言えば経験が少ない女性を好む傾向が強いかと思います。
その男性の恋愛観を見事に掴んだのが秋元康が掲げた「恋愛禁止」という旗でした。
さらに握手会や総選挙など、自分たちが見える形で推しメンたちを応援できるというのも「もしかしたら会ってるうちに自分の方を向いてくれるかも…」と思わせる、絶妙なやりかたです。
実際、そういう気持ちで何千枚もCDを買ってしまうようなファンまで出てきたのですから、ビジネスとしては大成功かと思います。
そこまで深く足を突っ込んでおらず、適度に楽しんでいるファンなら「彼氏くらいいるっしょ」と考えながら、それでも「恋愛禁止です」とアイドルを演じる彼女らをほどほどに応援できています。
しかし、秋元康がターゲットにした「モテない男性」の中にはここを真に受けてしまい、「〇〇ちゃんだけは裏切らない」なんて思って入れ込んでしまう人もいます。
そしてこういうファンたちが太客になっていくわけです。
しかし、AKBグループのメンバーたちはこれまでに何度も恋愛関係のスキャンダルを起こしてきています。
その度に、そのメンバーを推していた人たちは裏切られたような気持ちになって、発狂してしまうこともあったりするようですね。
スキャンダルが発覚すると泣きながら禊をして、しばらく頑張れば許され、するとファンたちも認めて総選挙で1位になったりなんてことも。まぁこれ自体はそういうもんかなとも思いますが。1度の失敗くらいならまぁ…と。
でも、だんだんこれをネタにするようになってくるとなんだかなぁと感じます。
「いや、私男性と付き合ったことないんで!」
とか言ってると、芸能人としては図太さを感じで面白いなと思いますが、AKBってそうなんだとも思います。
AKBって恋愛禁止を唄ってファンの支持を得たはずなのに、だんだんそれが形骸化してきてると思うのです。
しかしスキャンダルがあれば普通は離れていきそうなもんですが、ファンとの恋愛があることを知ると「もしかしたら俺も…」なんて思ってますます精力的に応援するようになるみたいですね。
年頃の女の子に恋愛禁止は人権無視か?
そしてだんだん「年頃の女の子に恋愛禁止ってどうなの?」という意見が出てくるようになりました。
そもそも僕はアイドルが実際はイケメン俳優と付き合ってたりすることなんて当たり前だと思っているのですが、AKBは「それをしませんよ」というのを唄っているわけです。
しかもメンバーたちはそれを知ってグループに入ってきている訳です。
一般人が会社に入ったら服務規程を守る、学生が校則を守るのと同じことです。ルールが気に入らなければAKBになんか入らなくても良いのです。
しかしAKBというブランドが欲しくて、アイドルになりたくてグループに入ってくる訳です。ならばグループのルールは守らなければならないと思うのです。
どうしてもそのルールが守れないのであれば、ルールの改正を求めて戦うか、辞めるのどちらかです。
ブランドは欲しい、でもルールは守りたくないというわがままは通常は通用しません。
そこら辺は芸能界という実力さえあれば何でもアリの社会では考え方が違うのかもしれませんが、ファンのほとんどは一般人です。
僕としては、恋愛したいなら辞めればいい。守れないなら入らなければいい。どうしても恋愛したいなら完璧に隠せ、と思っています。
確かに一般の女の子に押し付けるのだとしたらおかしなルールですが、それがあるから売れているということを忘れてはいけません。
最近はグループの子からも「もうよくないですか?」なんて意見まで出てきているみたいですが、何か勘違いしているんですかね。
正直、個々の実力で売れている子なんて全体の1%にも満たないと思います。
その証拠に卒業していったメンバーで、AKBにいたころより売れている子は少ないですよね。
みんなAKBの看板があるからチヤホヤしてもらえているのです。
AKBにいればかわいい子たちが何十人もいて確かに迫力あるし、見栄えもします。でもそこで勘違いすると…
結婚を発表した須藤凜々花さんについて
そんな中での須藤凜々花さんの結婚発表。文春砲の前に自分で暴露してやったみたいなニュースが出てたりもしますが、真相はわかりません。
しかし、恋愛禁止のAKBにあって結婚発表はアリなのでしょうか。
「ルールで我慢できる恋愛なんて恋愛じゃない」
とかちょっとそれっぽいこと言ってますが、本人の事情なんか知ったことではないのです。
結婚したいなら総選挙に出るまえに卒業して静かに結婚すれば良いのです。わざわざファンに向けて大々的に発表する必要なんてありません。
総選挙に向けてファンの人たちに「私に投票してください」なんて活動も精力的にやるそうですね。
それを受けて推している人たちはお金を払って投票していたそうです。須藤さんを応援するために。
そして須藤さんの順位を押し上げるために散々応援してきた人たちに待っていたのは盛大な裏切り行為でした。
自分がお世話になったところに後ろ足で泥をかけるようなやり方だと思います。
面白ければ何でもアリなのか?
この一連の流れでさらに嫌なのが、「面白いからアリ」「これを認めない人は面白いことがわからない」というような空気もあることです。
あんな場で発表するわけだから、秋元康が知らないわけがありません。
秋元康があの場での結婚発表は「アリ」だと判断したからあんなことになったわけです。結婚発表は「面白い」と。
もう恋愛禁止なんてなし崩しじゃないですか。そもそも自分がプロデュースしたアイドルの一人と付き合って結婚してる人ですから、なんでもアリなんでしょうが。
正直、AKBのやり方には嫌悪感を抱いています。
痛い想いをするのは誰か?
話はこれだけでは終わりません。
ファンを裏切る行為をすることで、本当に痛い想いをするのは誰なのでしょうか。
もちろん、散財してまで応援していたメンバーに裏切られたファンは相当な痛手を負うでしょう。
以前ライブ会場の近くを通ったとき、握手券のために購入したCDをただで配ってる方を見たことがあります。不要になったCDは布教用に無料配布しているのです。
そうまでして応援していたのに裏切られる心境は計り知れません。
しかし、一番怖いのはこういったファンがストーカー化してしまうことです。
実際、握手会でノコギリで切り付けられてケガを負ってしまったメンバーもいます。最近も刃物を持ち込もうとして逮捕された人がいました。
人の恋心をくすぐるやり方、つまり色恋営業まがいのことをしているのに、こっぴどい裏切り行為を続けていると必ずその報いを受けることになります。
ましてや須藤さんは実家のお店?まで割れているようですから、こんなやり方して本当に大丈夫なのでしょうか。
心配して言っているわけではありませんが、結局危険な目に合うのは自分だということを忘れてはいけません。
確かに一時チヤホヤされておいしい想いはできるかもしれませんが、最後に笑うのは秋元康です。
メンバーたちはハッキリ言って使い捨て同然だと思います。売れているうちは手厚く扱ってもらえるでしょうが、そうでなければ扱いも雑になるでしょう。
夢を追いかけて芸能界に飛び込むというのは限られた才能を持った人にしかできないことです。見た目がかわいいというのもれっきとした才能ですから夢を見るのは良いです。
しかし、最後の最後、自分の行いに責任を持つのも自分だということを理解しなければなりません。
まぁ、今はそういう元芸能人という経歴があれば美しいうちはいくらでも生きていく道があるようですが…
以上、総選挙での結婚発表に関して僕が思ったことでした。
なんだかモヤモヤとしていたので、しっかりと文章にまとめて吐き出してみました。
ちなみに僕はももクロが好きですが、恋愛くらいしてるだろうと思ってます。笑
<スポンサードリンク>